全社VDI基盤をHPE SimpliVity 325 Gen10で再構築、働き方改革を下支えする快適なテレワーク環境を確立



株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ 様

 

大幅なレスポンス向上と運用効率化に成功、圧縮・重複排除によるリソース有効活用も実現


KDDIグループでホスティングやWebサービスなど様々なサービスを取り扱うKDDIウェブコミュニケーションズでは、全社の業務活動を支える仮想デスクトップ(以下、VDI)基盤の再構築を実施した。旧システムは性能・信頼性の両面で既に限界に達しており、コロナ禍に伴うテレワークユーザー数増加への対応も困難な状況であった。そこで同社では、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)の「SimpliVity 325 Gen10」を新たに導入。Web会議システムなどの重いアプリケーションも快適に動作させられる環境を実現すると同時に、リソース有効活用や省スペース化など様々なメリットを実現している。

業界

IT

 

目的

全社VDI基盤のパフォーマンス不足を解決し、全ての社員がいつでも・どこでも快適に業務を行える環境を実現すること。

 

アプローチ

「AMD EPYCサーバー・プロセッサー」を搭載した「HPE SimpliVity 325 Gen10」を新たに導入し、構築期間やコストを抑えつつVDI基盤の性能・信頼性・拡張性を改善する。

 

ITの効果

・HPE SimpliVity 325 Gen10」による新VDI基盤を構築

・圧縮・重複排除機能により、ストレージ消費量を約1/3に削減

・ラックスペースを2ラックから1ラックへと半減させることに成功

・他の物理サーバーや仮想化基盤も集約しインフラの最適化を加速

 

ビジネスの効果

・仮想デスクトップの提供時間を従来の1日から1時間へと大幅に短縮

・自宅や外出先でも社内と全く同じ環境で仕事ができる環境を実現

・アプリケーションのレスポンスを従来の1/10以下に改善

・Web会議などの重いアプリケーションも動作させることが可能に

コロナ禍によるテレワークユーザー数増加に伴い旧VDI基盤のパフォーマンスが限界に


東京都・港区に本拠を置くKDDIウェブコミュニケーションズは、KDDIグループでホスティングやWebサービスなど様々なサービスを取り扱う企業である。主軸事業のクラウドホスティング事業では、20年以上の歴史と実績を有する高品質ホスティングサービス「CPI」を提供。レンタルサーバーやマネージド専用サーバー、root権限付き専用サーバーなど多彩なメニューを用意しており、Webサイト/Webアプリケーション開発会社や大手企業、官公庁、外資系企業など幅広い企業で活用されている。

同社のC-SIR推進室 阿部 洋介氏は「当社では、創業時から中堅・中小事業者の皆様のビジネスを支えることを重視してきました。そこで、無料ホームページサービス「ジンドゥー」やクラウド電話APIサービス「Twilio」、ビジュアルブログサービス「g.o.a.t」など、高度な専門知識不要でお使い頂けるWebサービスもご提供しています」と説明する多彩なサービスを展開する企業だけに、同社では社内情報インフラの整備も積極的に推進。KDDIウェブコミュニケーションズ 管理本部 IT管理室ゼネラルマネージャー 角田 博康氏は「サーバーやクライアント、ネットワーク、開発・テスト用仮想化基盤など、社内業務で利用される環境はすべて当部門で管理しています。最近では、スピードに対する要求も一段と強まっていますので、ユーザーからの要望に迅速に応えられるよう心がけています」と語る。

そうした取り組みの一つが、2013年に実施されたVDI導入だ。KDDIウェブコミュニケーションズ 管理本部 IT管理室 永澤 理恵氏は「東日本大震災の際に、業務に大きな混乱が生じたことがVDI導入のきっかけです。当時は出社できなくなった社員も多く、自宅で仕事をするためのPCを手配するなど、当部門でも様々な緊急対応を強いられました。そこで、BCP(事業継続計画)強化の一環として、VDIを導入することにしたのです」と振り返る。

当時導入したハードウェアもそろそろ更新時期を迎えたことから、今回同社ではリプレースに向けた検討に着手。ところが、その最中に直撃したのが今回のコロナ禍である。永澤氏は「BCPのために作ったシステムなので、全社員が一斉に利用するような事態は想定していません。このためユーザーからも、システムが遅いというクレームが頻発。急いで新しいVDI基盤を整備する必要に迫られました」と明かす。

※各種サービスの詳細については、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズのホームページにてご確認ください。
https://www.kddi-webcommunications.co.jp/service/

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ

管理本部
IT管理室
ゼネラルマネージャー
角田 博康 氏

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ

管理本部
IT管理室
永澤 理恵 氏

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ

管理本部
IT管理室
角谷 健史 氏

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ

C-SIR推進室
阿部 洋介 氏

圧縮・重複排除機能や100V対応を評価し「HPE SimpliVity 325」を新たに採用


そもそもVDIの見直しにあたっては、テレワーク/リモートワーク環境のさらなる充実が大きなテーマとして掲げられていた。「その理由の一つは東京五輪です。当社は競技会場に近いため、開催期間中は出社が難しくなる可能性も考えられます。このため、より多くの社員が自宅でも仕事ができるようにする必要があったのです」と角田氏は説明する。元々、同社では早くから働き方改革に力を入れており、北海道や北関東などの遠隔地で勤務する社員もいるという。今回のVDI再構築には、こうした柔軟な働き方をさらに加速させる意味合いもあった。

この新VDI基盤を支えるハードウェアとして、同社ではハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(以下、HCI)製品に着目。角田氏は「旧環境は従来型の3Tier構成で構築されていましたが、機器台数が多く場所を取る上に、トラブル発生時の対応にも手間が掛かります。その点、HCIであれば、システムをシンプルにまとめられますし、障害ポイントも減らせます」と語る。

同社ではITパートナーである伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)に対し、新VDI基盤にふさわしいHCI製品の提案を依頼。その結果、白羽の矢が立ったのが、「AMD EPYCサーバー・プロセッサー」を搭載した「HPE SimpliVity 325Gen10」(以下、SimpliVity 325)である。CTCの橋本 明氏は、提案のポイントを「まず一点目は、高効率な圧縮・重複排除機能を備えている点です。これを利用すれば、システムのリソースを最大限に活用することができます。また、SimpliVityは、ストレージ冗長化の仕組みが他社HCI製品と異なっており、いろいろな意味で非常に『美しい』冗長化のデザインだと感じていました。そして今回の取り組みでは、短期導入の実現が最大のポイントでしたが、弊社では平素から様々なHCI製品の導入を行っており、SimpliVityが最も短期間で導入できることを知っています。そこで、今回の提案に盛り込ませて頂きました」と語る。また、同 小堀 春菜氏も「もう一つのポイントとなったのが、100V電源で動作する点です。200V電源の製品だと、データセンター側で電源工事を行わなくてはならず、それだけコストも構築期間も増えてしまいます。その点、100V対応のSimpliVity 325であれば、既設のラックにそのまま収容することができます」と語る。

「当社としても、今回はできるだけ早く新VDI基盤を導入したかったので、電源工事が不要というのは大きかったですね。他社HCI製品も一応チェックしましたが、SimpliVityは管理画面が分かりやすく、直感的に操作できます。これまでに導入したHPE製品の品質も高く評価していますので、新VDI基盤への採用を決めました」(角田氏)。

インフラの短期構築に成功、懸案の性能問題も完全に解決


こうしてSimpliVity 325の導入に踏み切った同社では、早速新VDI基盤の構築を開始。CTCの宮下直記氏は「今回はできるだけ短期間で新VDI基盤を稼働させる必要がありましたので、当社としても万全の体制を用意。ご購入頂いた製品を一度当社に持ち込んで初期構築やテストを済ませるなど、データセンターに設置されてからの作業をできるだけ少なくするようにしました」と説明する。ここでも、SimpliVity 325のシンプルさが大きく貢献。アプライアンス感覚で容易にインストールやセットアップが行えるため、当初予定の半分の期間でインフラの構築を終えられたとのこと。もちろん、SimpliVityに関するCTCの豊富なノウハウや知見も最大限に活かされている。

KDDIウェブコミュニケーションズ 管理本部 IT管理室 角谷 健史氏は「非常にタイトなスケジュールの中での作業でしたが、プロジェクト全体を適切にマネジメントしてもらえましたので心強かったですね。VDIは当社の重要な業務基盤ですので、いろいろと無理をお願いする場面もありましたが、柔軟に対応してもらえて大変助かりました」と満足げに語る。

その結果、SimpliVity 325による新VDI基盤は2020年7月より無事本番稼働を開始。旧環境には一部の業務サーバーも載せられていたことから、VDI基盤用として5台、業務サーバー用として4台と合計9台のSimpliVity 325が導入されている。ちなみに、1CPUあたりのコア数が少ない場合には、サーバーに複数のCPUを搭載しなくてはならず消費電力も増えてしまう。その点、SimpliVity 325の心臓部であるAMD EPYCサーバー・プロセッサーは、1CPUで最大32コア(注;導入時点での最大コア数。現在は最大64コア)を利用できる。これによりCPUの数が減らせるため、100Vでの動作が可能なのである。

SimpliVity 325のパフォーマンスに対しても、非常に高い評価が寄せられている。「旧VDI基盤での業務を強いられていた頃には、ほとんど毎日のようにユーザーからの苦情や問い合わせが寄せられていました。『端末がなかなか起動しない』『Windows Updateで止まってしまったから、すぐに管理者側で再起動して欲しい』といった要望に、延々と対応し続けていたのです。ところが、SimpliVity 325を導入してからは、こうした声が一切挙がらなくなりました」と永澤氏はにこやかに語る。

また角田氏も「旧VDI基盤用のストレージがHDD構成だったのに対し、今回のSimpliVity 325はオールフラッシュ構成です。これにより、システムのI/O性能が劇的に向上し、業務アプリケーションのレスポンスも従来の1/10以下に改善。快適に仕事ができるようになったと、ユーザーからも感謝してもらいました」と語る。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

情報通信第2本部
システム技術第1部
技術第5課
主任
橋本 明 氏

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

システム技術第2部
技術第3課
宮下 直記 氏

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

情報通信第2本部
通信キャリア営業第1部
システム営業第2課
小堀 春菜 氏

新規仮想デスクトップを1時間で提供、Web会議も快適に行うことが可能に


SimpliVity 325を導入したことで、同部門の業務にも様々なメリットがもたらされている。角谷氏は「たとえば、ユーザーに仮想デスクトップを提供するまでの時間が飛躍的に短縮されました。以前は1台分の環境を作成するのに数時間を要していたため、翌日まで待ってもらわなくてはなりませんでした。しかし、現在では同じ作業が数十分で行えますから、1時間もあれば環境を用意できます」胸を張る。こうしたスピーディな対応が行えるのも、SimpliVity 325の圧縮・重複排除機能があればこそ。ストレージ容量についても、実データの約1/3に容量を削減できており、今後の台数増加にも余裕で対応できる。また、日常的な運用管理作業もVMware vCenterで一括して行えるため、新たなツールの操作方法を習得したりする必要もない。

「信頼性・可用性が大きく向上した点もメリットの一つですね。旧環境はとにかく他社ストレージにまつわるトラブルが多く、毎月のようにディスクを交換していました。しかし、SimpliVity 325を導入してからは、インフラに全く手が掛からなくなりました」と角田氏は語る。ちなみに、旧環境のサーバーにはHPEのブレードサーバーを採用していたが、こちらについては7年間ノートラブルだったとのこと。角田氏は「スペースも以前の2ラックから1ラックへと半分に減りましたので、空いたスペースを他の用途に活用できます。」と続ける。

なお、今回同社では、本番環境用のSimpliVity325に加えて、筐体間バックアップ/DRを手軽に実現できるセカンダリストレージ専用モデル「HPESimpliVity 380 Gen10 Backup & Archive」も同時に導入している。今後はこちらも積極的に活用し、バックアップ業務の効率化に役立てていく考えだ。

さらに、もう一つ見逃せないのが、働き方改革への貢献である。最近では、オフィスソフトなどの基本的な業務アプリケーション以外に、動画やWeb会議などを仕事で利用するケースが珍しくなくなっている。しかし、旧VDI基盤の性能では、こうした重いアプリケーションやサービスを快適に動作させることができなかった。このため、自宅からWeb会議に参加する際には、タブレットやスマートフォンなどを別途用意する必要があったという。「その点、現在では、こうしたものも至って普通に利用できます。VDIから直接インターネットに抜けられるようネットワーク設定も改めましたので、社内でも社外でも全く同じように仕事ができます。VDIだからという制限が一切無くなったことは非常に大きいですね」と阿部氏は語る。同社ではこの利点を最大限に活かし、より自由で柔軟な働き方を推進。また、社内に残っている物理サーバーや別の仮想化基盤をSimpliVity 325に集約することで、インフラ環境のさらなる最適化も進めていくとのことだ。

ソリューションパートナー

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 様

 

所在地:東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル

URL:https://www.ctc-g.co.jp/

ご導入企業様

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ 様

 

所在地:東京都港区南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山10階

URL:https://www.kddi-webcommunications.co.jp/