お客様導入事例

医療法人旗桜会 たで健診・内視鏡クリニック 様

分院開設を機に健診システム刷新を決断、タワー型サーバーを採用し、業務効率向上に貢献

医療法人旗桜会 たで健診・内視鏡クリニック 様

所在地:埼玉県志木市本町5-25-8ドゥーセットビル 4F
URL:https://tade-kenshin.com/

自動化範囲の広がりやハードウェア性能向上で、院長の健診業務の負担を軽減

埼玉県の南部に位置する志木駅前に2022年9月に開院した、たで健診・内視鏡クリニックは柳瀬川駅前のたで内科クリニックの分院だ。本院長の蓼沼寛氏は、開院を機に本・分院で統合的に利用できる健診システムの導入を決断した。そこで採用された健診システムが「総合健診ソフトウェアKENSHIN navi11」だ。また、システムを搭載するプラットフォームはHPEのタワー型サーバー「HPE ProLiant ML30 Gen10 Plus」が選定された。そのサーバーの調達には、HPEのオフィシャルのオンラインストア「HPE DirectPlus」を活用。高いコストパフォーマンスと手厚い保守が選択の理由だった。新システムは今、院長の健診業務の負担を軽減するなど、日々の活動を支援している。

業界

医療

 

ビジョン

本・分院で統合的に利用できる健診システム導入による健診・検査業務の拡充

 

戦略

複院対応可能な健診システムの選定と院内設置サーバーの導入

 

成果

• 検査データ取りこみや判定プロセスの自動化推進による業務負荷の軽減

• インフラ性能向上によるシステム操作性の向上

• 本院と分院での統合的な健診データ閲覧の実現


地域の“かかりつけ医”として、一般診療と消化器専門医療を両立

 

埼玉県の南部に位置し、東京都心に近いことから、ベッドタウンとして人気を集める志木市。志木駅前には、ショッピングモールやスーパーマーケットといった商業施設が豊富だ。その志木駅から徒歩2分という絶好の立地に、たで健診・内視鏡クリニックはある。隣駅の柳瀬川駅前のたで内科クリニックの分院として、2022年9月に開院した。

本院の開院は2008年。院長 蓼沼寛氏はもともと大学病院などに勤務していたが、内科医となったときから、いずれは開業して地域医療に貢献したいと考えていたという。10年以上勤務医としての実績を積んだ後、満を持してたで内科クリニックの開院を果たした。現在、地域の“かかりつけ医”として幅広く一般診療を行うと同時に、大学病院勤務当時から専門だった消化器医としての役割も担っている。

分院を開こうと考えたのは、患者の増加が動機だった。一般診療と健診・検査を1人でカバーするのが困難になっていたのだが、そうしたところへ後に分院長となる内科医 岩田麻衣子氏との出会いがあった。当初は非常勤で助力を得ていたが、医師としての実力はもとより、患者からの評判も非常に高かった。岩田氏の子育てがひと段落したのを機に、分院の開設と分院長就任を提案したところ、快諾が得られた。そこで計画を前に進めることにしたのだという。

実は、分院を開くのはコロナ禍の影響もあったという。本院では発熱外来も行っていたため、何らかの症状のある患者と健診・検査での来院者が顔を合わせてしまう可能性がある。そこで、本院は主に診療を行い、たで健診・内視鏡クリニックは、健診・人間ドック・内視鏡検査に特化したクリニックとしようと考えたのだ。もちろん、健診・検査の結果、何か異常が見つかれば、分院でもそのまま診療を行える体制を整えている。

複院対応が可能な健診システム選定に乗り出す

 

分院の開設でまず考える必要があったのは、健診システムをどうするかという問題だった。本院と分院、患者がどちらに来院しても情報が統合的に見られるよう、同じシステムを採用したかったが、既存の健診システムに複院対応機能は存在しなかった。また、検査データの取りこみ部分で一部手作業が必要であったり、保守対応にも多少の不満があったことから、蓼沼氏はこの機に健診システムを刷新することを決断した。

調査はインターネットで行い、4製品を候補に挙げて、「これは」と思ったものについては連絡を取った。営業担当者から話を聞いたり、デモを見たりして、最終的に選んだのが、株式会社 エイチ・アイ・ティ(以下、HIT)のKENSHIN navi11だった。蓼沼氏は選択理由を次のように語る。

「まずは複院対応機能を備えていたことがあります。また、価格が比較的リーズナブルでした。健診システムは通常、大学病院や規模の大きな総合病院で採用されるケースが多く、高額になりがちなのですが、その中でKENSHIN navi11はクリニックでも選べるバージョンがありました。さらに、営業担当者の製品説明もわかりやすく、誠実な人柄が伝わってきたことも背中を押した要因です。会社も埼玉県で当院と近く、保守・サポート体制もしっかりしていてこの先何かと相談に乗ってもらえそうだったので決めました。私の中では“これ一択”という感じでした」

そのKENSHIN navi11は、HITが主力製品とする総合健診ソフトウェアだ。予約管理、各種健診コースの作成、検査結果の取りこみ、自動判定、豊富な帳票出力など、多様な機能が網羅されている。また医療機関の要望に応じたカスタマイズにも対応しており、たとえば画面レイアウトなど現場の声に耳を傾け、より操作性の高いシステム提供に努めているのが特長だ。株式会社 エイチ・アイ・ティ営業部 課長 曽我勇氏は、商談当時をこう振り返る。

「院長先生からご提示いただいたシステム要件が非常に明確で、こちらからの回答は容易でした。健診システムは医療機関開設に合わせてご導入いただくことが多く、本契約まで時間がかかる傾向がありますが、本案件は2022年3月ごろご相談いただいて4月中ごろには発注をいただきました。非常に迅速なご決断でした」

コストパフォーマンスが高く、保守が手厚いHPEのタワー型サーバーを選定

 

既存の健診システムはPCで運用していたが、KENSHIN navi11では、複院対応するということもあり、サーバー導入の一択で、「KENSHIN navi11は、ワークステーションでも稼働しますが、24時間365日電源が入った状態にしておくには不向きです。その点、サーバーは常に稼働していることを前提に設計されているので、安心して利用できます」と曽我氏は語る。サーバーであれば、冗長電源という選択肢もあり、今回の導入でも採用している。

それでは、サーバーとして何を選ぶか。HITからは、“当社で調達することも可能だが、クリニック側で調達していただくことも可能”との回答を得ていた。蓼沼氏は自ら調達することを選ぶ。その方がスペックや価格などを納得した上で入手できると考えたからだ。

ここで選んだサーバーベンダーがHPEだった。なぜHPEだったのか。

「友人のエンジニアに『どこのサーバーがいい?』と聞いて、まず挙がったのがHPEでした。その理由を聞くと、同じスペックなら、他のメーカーの製品よりリーズナブルに手に入る、最長7年の長期保守制度がある、ハードウェア保守に4時間応答、24x7対応という仕組みがあってサポートがしっかりしている、という答えが返ってきました。いずれも説得力があったので、それならHPEで行こうと考えました」

そして蓼沼氏が向かったのが、HPE DirectPlusオンラインストアだった。実は、趣味のゲーミングマシン購入でオンラインストアを過去に利用したことがあり、同氏にとってはそれが自然な行動だった。

「多忙な中、わざわざ店舗に出向かず、自宅にいながら簡単に購入できるという点でオンラインストアはありがたい存在です。また、マシンスペックさえ決まれば、ボタンを押して進んでいくだけなのでわかりやすい。今回もあっという間に注文できました。その後、新機種やより性能の高いストレージの案内も別途もらったのですが、やみくもに性能を上げるよりは、全体のバランスを取ることが重要だと考えたので、『HPE ProLiant ML30 Gen10 Plus』という当初の注文をそのまま貫くことにしました」

蓼沼氏のコメントどおり、HPE DirectPlusは何より利便性が最も大きなセールスポイントだ。また、オンライン価格で購入できる製品や、不定期でキャンペーンも開催しており、そのときにはサーバーやストレージ、サポートサービスなどを通常より割得で導入できる。さらに、HPE DirectPlusコールセンターがあり、PCサーバー選定についての相談に乗ったり、「サーバー『導入前のアドバイス』」といった検討や選定に役立つコンテンツを発信するなど、単なるショッピングサイト以上の機能を提供している。

注文したサーバーは、数日後の2022年5月、ゴールデンウィーク明けに届いた。

システム実装プロセスで、実感された静音性

 

システム実装は2022年6月よりスタートした。サーバーがHITに送られ、同社側でKENSHIN navi11のインストール、VPN接続設定などを進めるとともに、定期的にクリニックを訪問、ヒヤリングを重ねて用意する帳票の種類、その帳票レイアウトなど細かい点を詰めていった。実装プロセスを担った株式会社 エイチ・アイ・ティ システム開発部 主任 上原哲氏は、HPE ProLiantサーバーの印象について次のように語る。

「HPE ProLiantは、タワー型サーバーの中でも音が静かだと思いました。ほんとうにそこにあるのかと思うほどです。音を出すラックマウント型サーバーに接することが多いからかもしれませんが、この静かさは非常に印象的でした。また、サーバーによっては設定に迷って『ん?ここからどうする?』と手が止まることもあるのですが、このサーバーはそういう点がなく、終始直感的に操作できて最初から最後までスムーズに作業を行えました」

実際、HPE ProLiant MLシリーズは静音性に注力している。Gen10では28-32dBAを実現。これはタワー型サーバーが人の働く環境に設置されることが多いことを意識してのことで、そのため、病院や図書館、オフィス環境に最適なのだ。しかも筐体が軽量・コンパクトで、設置場所に困らないことも大きな特長だ。

選ばれた「HPE ProLiant ML30 Gen10 Plus」のマシンスペック

 

今回選定されたサーバーをあらためて紹介しておこう。「HPE ProLiant ML30 Gen10 Plus」は、中小規模システムに適した1ソケットタワー型サーバーだ。HPE独自の管理チップiLO Management Engine(iLO5)を標準搭載し、iLO5の提供する“Silicon root of trust(シリコンレベルの信頼性)”を基盤に、HPE独自の電子認証によりファームウェアの更新や不正書き換えの早期認識と回復機能を備える。クラウド型のサーバー管理サービス「HPE GreenLake for Compute Ops Management」にも対応しており、こうしたオフィス環境でも管理サーバーを立てることなく、管理が可能だ。また、構成条件はあるが、拡張許容動作温度で40・45℃にも対応しており、オフィス環境への設置にも適している。

HPEには、「HPE ProLiant ML30 Gen10 Plus」以外にも、用途に応じて最適なタワー型サーバーを選定できるラインアップを揃えている。わずか12cmの極小安心サーバー「HPE ProLiant MicroServer Gen10 Plus v2」や、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載するミッドレンジの「HPE ProLiant ML110 Gen10」やハイエンドの「HPE ProLiant ML350 Gen10」とあり、どのモデルでもiLO5を搭載しているのが特長だ。

動き出したKENSHIN navi11のシステム構成

 

KENSHIN navi11を搭載したHPE ProLiantは、予定どおり2022年9月のたで健診・内視鏡クリニックの開院に合わせて据付作業が行われ、無事カットオーバーを果たした。本院からはVPN接続によってアクセスする。セキュリティに配慮し、完全に閉鎖環境で構築された。サーバー保守に関してはHITが担っており、ケースによって電話か訪問による対応を行っている。

操作PCは本院に1台、分院に1台あり、システムは院長の蓼沼氏、分院長の岩田氏を含め、本院・分院スタッフの11名と合わせて計13名で利用されている。医師が検査結果データ管理を始めとした健康診断業務を遂行するのに用いる一方、スタッフは各種事務手続き業務で操作する。HITがオンサイトで入念な利用研修を行ったため、開院直後も混乱なく利用を進められたという。

院長業務の負荷軽減を実現、本・分院での統合的データ閲覧効果も

 

新システムの導入によって、クリニックにはどのような効果がもたらされたのだろうか。蓼沼氏は次のように語る。

「さまざまな点で操作性が向上しました。一番は自動化が進んだことです。たとえば、以前は一部手作業で行っていた検査結果データの取りこみは、一括自動取りこみが実現しました。また、まったく健診結果に異常がなくても、すでに何らかの薬を飲んでいる場合はE判定(治療中)としなければならないのですが、前のシステムは服薬情報を参照する機能がなく、後から判定を手作業で更新していました。今はシステム側でカバーしてくれるので、そうした作業をほぼ行うことなく健診結果報告書を出力することができます。PCからサーバーへとハードウェアの性能が上がり、システムが快適に稼働するのもあいまって、私の業務時間の短縮ができたかなと思います」

加えて、本院と分院で統合的に健診データを閲覧できるようになったことも大きい。患者がどちらのクリニックに来院したとしても、新システムでは時系列的に健診結果をまとめて出力することが可能だ。過去の結果を合わせて提供することは必須の要件ではないのだが、患者にとって「時系列で変化を把握できるよう、来年もたでクリニックで受診しよう」と考える動機になる。そして本院と分院での健診データを蓄積することは、地域の“健康”事情を分析する恰好の材料になる。

「総合病院や健診センターが人間ドッグ学会などでデータ発表を行っていますが、ゆくゆくは当院でもそういう発信ができたらと考えています」(蓼沼氏)。

当面の目標は、健診の受け入れをさらに広げることだ。具体的には、企業の指定健診機関の一院になることをめざしている。SSDを採用したことで、画像などのデータ活用も可能だ。サーバー増強が必要なくらい健診システムが活躍するようにしていきたい、と蓼沼氏は将来構想を語ってくれた。

第3世代インテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサー

 

今回のHPEサーバーを支える心臓部にはインテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサーを採用。さまざまな種類のワークロードに高い性能を提供し、内蔵のAIアクセラレーションと高度なセキュリティ機能も備え、エッジからクラウドまで最高のパフォーマンスを発揮します。2021年春には第3世代インテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサーに進化。最大40コアを提供し、メモリーやI/O帯域幅が強化されています。また、インテル® ディープラーニング・ブースト、インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション512(AVX512)、インテル® スピード・セレクト・テクノロジーといったワークロード・アクセラレーション機能を内蔵し、パフォーマンスやスループットが前世代製品から大きく向上しています。

※ Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Ultrabook、Xeon、XeonInside、Intel Xeon Phi は、アメリカ合衆国および /またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。

株式会社 エイチ・アイ・ティ

営業部 課長
曽我 勇 氏

株式会社 エイチ・アイ・ティ

システム開発部 主任
上原 哲 氏

たで健診・内視鏡クリニック

システム選定協力者 友人
藤田 氏


ご導入製品情報

HPE ProLiant ML30 Gen10 Plusサーバー

小規模オフィス、リモート環境および店舗向けに設計された、パワフルで手頃な価格のタワー型サーバーです。


本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス

本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。

導入ハードウェア