お客様導入事例

クオリカ株式会社 様

サービス利用型モデルによる、最適なインフラ投資を実現

クオリカ株式会社 様

所在地:東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー23F
URL:https://www.qualica.co.jp/

IaaSサービス「Qcloud」にHPE GreenLakeを採用、HPE ProLiant / Primeraによる高信頼サービス基盤を確立

ICTソリューション企業のクオリカでは、IaaSサービス「Qcloud」を展開している。その環境改善にあたり課題となったのが、IT投資の最適化だ。今回同社では、新データセンターへの移設を実施することとなったが、すべての機材を一度に購入したのでは費用負担が重くなってしまう。そこで同社では、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)の「HPE GreenLake」に着目。クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載するHPE ProLiant/Primeraによる高性能・高信頼サービス基盤を、スモールスタートで構築することに成功している。

業界

情報通信業

 

ビジョン

顧客企業のビジネス戦略を支援する、高性能・高信頼IaaSサービスの提供

 

戦略

「Qcloud」向けハードウェアを「HPE GreenLake」で調達

 

成果

• 需要の増加に合わせたタイムリーなインフラ増強を実現

• サーバー/ストレージの調達コストを5年間で約20%削減

• 圧縮・重複排除機能の活用により、ストレージ容量を1/4~1/5に削減


現場に対する豊富な知見と業界屈指の技術力で、顧客企業のDXを支援

 

世界的な建設機械メーカーとして知られるコマツの情報システム部門を母体として、1982年に設立されたクオリカ。現在は日本有数のIT企業グループであるTISインテックグループの一員として、製造業向け、流通・サービス業向け、IT基盤・クラウド、共通サービスなど、幅広い領域にわたるソリューションを展開している。

同社の大きな強みは、製造業や流通・サービス業の「現場」を熟知している点にある。近年では、DX実現に向けた取り組みが重要経営課題となっているが、現場が分からないことには変革に向けた道筋も見出せない。その点、同社には、コマツをはじめとする顧客企業の事業活動をIT面から支えてきた実績がある。そこで培われた豊富な知見と、IoTやM2Mなどの先進テクノロジーを組み合わせることで、「真のDX」の実現を強力にサポートしているのだ。

その同社の事業戦略を下支えしているのが、プラットフォームサービス事業部である。クオリカ プラットフォームサービス事業部長 福永祥也氏は「現在当事業部では、各種のお客様向けサービスや社内業務インフラなどを構成する基盤の維持運用を一手に担っています。元々が製造業から生まれた企業ですから、お客様の困り事やご要望も肌身で理解できます。このアドバンテージを活かし、先手先手で改善に努めるようにしています」と語る。

また「当社のサービスは、お客様の事業活動の根幹に関わるようなものも多い。それだけに当部門でも、品質には徹底的にこだわっています」と語るのは、クオリカ プラットフォームサービス事業部 プラットフォームサービス1部 主査 久野正太郎氏。さらに、同 主任 山本慎一郎氏も「新たな基盤の設計・構築を行う際にも、後々の運用まできちんと考慮することで、安定的なサービス提供につなげています」と続ける。

IaaSサービス「Qcloud」のデータセンター移設に伴う、インフラ設備調達が課題に

 

さらに今回、同事業部では、自社開発のIaaSサービス「Qcloud」の環境改善に取り組むこととなった。エンタープライズ向けに提供される本サービスは、高い性能・信頼性と柔軟性を両立。初月度は無償で利用できるなど、コスト面でも大きなアドバンテージを有している。久野氏はその特長を「サーバーリソースはもちろんのこと、ネットワークやマネージドサービスまで一体でご提供できます。場合によっては、アプリケーションに関する問題などもお客様に代わって調査しますし、メンテナンスのタイミングなどもお客様のご希望に応じて調整できます」と語る。こうしたパブリッククラウドにはない手厚さが高く評価され、数多くの企業の重要業務システムで採用されている。

今回テーマとなったのは、Qcloud向けサービス基盤を収容するデータセンターのマイグレーションだ。最新データセンターへの移設を行うことで、サービスのさらなる向上を図るのが狙いである。ただし、これを実施する上では、様々な壁を乗り越える必要があった。「特に課題だったのが、新データセンターに導入する設備をどう調達するかという点です。今回の移設に伴い、サービス基盤を構成するサーバーやストレージも一新します。とはいえ、Qcloudをご利用頂いているお客様は100社以上。それぞれご事情がありますので、移行は段階的に進めざるを得ません。このため、最初にすべての環境を用意してしまうと、しばらくは使われない余剰なリソースが生じてしまいます」と久野氏は説明する。せっかくの設備を遊ばせておくのは、IT投資の最適化という面からも避けたいところだ。初期費用はなるべく抑えつつ、顧客システムの増加に合わせてスケーラブルに環境を増強していけるモデルが求められたのである。

スモールスタートでのサービス基盤構築をHPE GreenLakeで実現

 

この難題を打開するカギとなったのが、HPEが提供する従量課金型ITインフラサービス「HPE GreenLake」(以下、GreenLake)だ。これはサーバーやストレージなどの設備をあらかじめユーザー施設内に設置し、その中から利用した分だけの費用を月額で支払うというもの。多額の初期費用を用意する必要がない上に、必要に応じて柔軟に環境を増設することもできる。山本氏は「こうした従量課金型の仕組みであれば、スモールスタートではじめたいという当社のニーズを無理なく満たすことができます。コストについても精査してみましたが、一括購入よりもむしろ安くなるとの試算が得られました。同様のサービスを提供している他ベンダーもありますが、それと比較してもGreenLakeの方がリーズナブルでしたね」と語る。

また、HPEの提案内容についても、高く評価したとのこと。久野氏は「初期導入時にはこれくらいのリソースを準備する、次にこれくらいのタイミングで増設を行うといった具合に、先々を見据えたシナリオを提示してもらえたのが良かった。我々としても具体的なイメージが掴めますし、資金計画の立案や社内への説明にも役立ちます。この点も大きな決め手となりました」と語る。

そもそもインフラ廻りの調達については、以前からの大きな課題であったという。福永氏は「モノを買って、期限が来たら更新してという従来型のプロセスだと、数年おきに同じ作業を延々と繰り返すことになります。そこには多くの費用と労力を必要とする上に、購入した設備を固定資産として管理する手間も掛かります。その点、GreenLakeのようなサービス型のモデルであれば、こうした悪循環から脱却できます」と語る。

HPE ProLiant+HPE Primeraでセキュアかつ安定的なサービス提供を実現

 

新サービス基盤を構成するハードウェアには、HPEのクラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載する「HPE ProLiant DL 380 Gen 10」(以下、ProLiant)、並びに高性能・高信頼プライマリストレージ「HPE Primera A670」(以下、Primera)が採用されている。山本氏は「実績あるHPE製品だけでインフラ環境を構成できるのもGreenLakeのメリットですね。マルチベンダー構成にも利点はありますが、障害発生時の原因切り分けが難しいという問題もあります。もし復旧に長時間を要するようなことがあれば、お客様にもご迷惑が掛かってしまいかねません。その点、今回の構成であれば、何かトラブルがあったとしてもHPEによる一元的なサポートが受けられます」と語る。

今回導入された両製品の機能も、有効に活用されている。たとえば、旧ストレージは2コントローラ構成であったが、今回のPrimeraは4コントローラ構成とより高信頼化されている。山本氏は「従来の環境でも、コントローラ障害によるサービス停止は避けられました。しかし、片系での運用にはどうしても不安が残ります。その点、4コントローラ構成であれば、そうした懸念も大きく減らせます。Primeraは『100%の可用性』を標榜するストレージでもありますから、安定的なサービス提供に大きく役立ってくれていますね」と語る。

また、ProLiantについても「以前から様々なシステムで利用していますので、性能や信頼性については全幅の信頼を置いています。さらにProLiantのサーバー管理ツール『HPE integrated Lights-Out 5(iLO 5)』には、ファームウェアやBIOSへの攻撃をシリコンレベルで防御する機能も備わっていますので、セキュリティ要求の厳しいサービス基盤にも安心して利用できます」と続ける。

実際の導入作業においては、HPEの支援が絶大な威力を発揮。福永氏は「今回は新データセンターへの移行期限が決まっていたため、何としても定められた日時までに導入を済ませなくてはなりませんでした。しかし、折からの半導体不足により、なかなかスケジュール通りに作業が進まない場面もありました。こうした中、HPEでは、調達が間に合わない機材の変更や現地作業の支援など、総力を挙げて期間短縮に向けた取り組みを展開。おかげで、無事期日までにカットオーバーを果たすことができました。マルチベンダー環境を選んでいたら、とてもこうはいかなかったでしょう」と満足感を示す。

5年間のトータルコストを約20%削減することに成功、初期費用負担も大幅に軽減

 

現在同社では、顧客システムの全面移行に向けて着々と作業を進めているところだ。久野氏は「このままスムーズに移行を進めていき、2023年度末には作業を完了する予定です」と説明する。

GreenLakeの利便性を実感する場面も多いとのこと。久野氏は「特にストレージについては、従量課金方式で調達するメリットが非常に大きかったですね。データ容量は年々増大する一方ですが、だからといって高額な装置を丸ごと買い足していくわけにもいきません。これがGreenLakeであれば、必要になった分だけの容量をその都度利用できます」と語る。

その効果は、定量的な数値としても現れている。山本氏は「先にも触れた試算では、買い切り型の場合と比較して、調達コストを約20%削減できる見込みです。これは5年間トータルの費用ですので、初年度の支出だけでいえば、さらにその1/5で済みます」と力強く語る。しかもこの試算は、途中でリソースを増設することが前提となっている。しかし現在、Primeraの圧縮・重複排除機能が非常に有効に働いており、実データの1/4~1/5程度の容量しか消費していない。このままの状況で推移すれば、リソース増設の必要がなくなることも十分に想定される。その場合、コスト削減効果は、現在の予想よりもさらに大きなものとなる。

加えて、もう一つ見逃せないのが、調達リードタイムの大幅な短縮だ。買い切り型の場合、機材の購入手配や導入などの作業にどうしてもある程度の時間が掛かってしまう。しかしGreenLakeであれば、契約手続きだけで即座に必要なリソースを確保することが可能だ。「特に今回のようなサービス基盤は、先々の需要が読みにくい面があります。そこにタイムリーに対応できるのは大変魅力的ですね」と福永氏は語る。

他のサービス/システムへも、GreenLakeの活用を推進

 

同社では、今回の成果を踏まえて、今後もGreenLakeの活用を積極的に推進していく考えだ。久野氏は「当部門では、Qcloud以外にも様々なサービスやシステムのインフラを運用しています。設備調達や保守運用に関わる課題は、それらすべてに共通しますので、その解決にGreenLakeを役立てていきたいですね」と力強く語る。

そうした取り組みが、「攻めのビジネス」へのシフトにも大きな意味を持つことになる。福永氏は今後に向けた展望を「貴重なエンジニアのマンパワーが、インフラの更新や増設などの作業に費やされてしまうのは決して望ましいことではありません。しかし、この部分を改善できれば、お客様への価値提供につながるクリエイティブな作業により注力できるようになります。当社では、パブリッククラウドにはない特長を備えたサービスとして、今後もQcloudを発展・進化させていきたい。その実現に向け、GreenLakeとHPEの支援にも大いに期待しています」と述べた。

第3世代インテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサー

 

今回のHPEサーバーを支える心臓部にはインテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサーを採用。さまざまな種類のワークロードに高い性能を提供し、内蔵のAIアクセラレーションと高度なセキュリティ機能も備え、エッジからクラウドまで最高のパフォーマンスを発揮します。2021年春には第3世代インテル®Xeon® スケーラブル・プロセッサーに進化。最大40コアを提供し、メモリーやI/O帯域幅が強化されています。また、インテル® ディープラーニング・ブースト、インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション512(AVX512)、インテル® スピード・セレクト・テクノロジーといったワークロード・アクセラレーション機能を内蔵し、パフォーマンスやスループットが前世代製品から大きく向上しています。

※ Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Ultrabook、Xeon、XeonInside、Intel Xeon Phi は、アメリカ合衆国および /またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。

(写真左から)
クオリカ株式会社 プラットフォームサービス事業部 プラットフォームサービス1部 主査 久野 正太郎 氏 / クオリカ株式会社 プラットフォームサービス事業部長 福永 祥也 氏 / クオリカ株式会社 プラットフォームサービス事業部 プラットフォームサービス1部 山本 慎一郎 氏


ご導入製品情報

HPE ProLiant DL380 Gen10

マルチワークロードのコンピュートに対応できる世界最高レベルのパフォーマンスときわめて高い汎用性を備えた、業界をリードする2P/2Uサーバーです。


HPE Primera

卓越した耐障害性とパフォーマンスに加えてクラウドの俊敏性を備えた、ミッションクリティカルなアプリケーションに最適な、世界をリードするインテリジェントストレージです。


HPE GreenLake

HPE GreenLakeは、エッジ、コロケーション、データセンターでオンプレミスのワークロード向けに、従量制課金モデルでフルマネージドのパブリッククラウドサービスとInfrastructure as a Serviceを提供します。



本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス

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